【新生児の予防接種】アメリカと日本の予防接種の違いについて。
アメリカで出産・育児をするときに、心配になるのが予防接種です。
言葉が通じる日本では、先生から予防接種についてしっかり教えてもらって理解できますが、アメリカでは全て英語での説明であり理解が難しいです。
ただでさえ英語を理解するのが大変なのに、医学的な専門用語を使われると、もうさっぱりです。
そんな人のために、アメリカにおける新生児の予防接種について解説したいと思います。
内容を理解したうえで病院にいけば、先生の英語での説明もわかりやすいでしょう。
日本とはまた少し違った部分もあるので、将来帰国したときのために、違いを理解しておきましょう。
目次
日米それぞれの予防接種について。
まずは日米それぞれの予防接種について確認します。
そのうえで、どこかどう違うのかを比較していきましょう。
日本の予防接種とスケジュール一覧。
まず、日本の予防接種のスケジュールの例を見てみます。
左の列にワクチン名が英語と日本語で記載されており、右側の赤色箇所が予防接種を受ける時期や回数を表しています。
薄赤色で塗られたワクチンが定期(必ず摂取)のワクチン、薄青色が任意のワクチンです。
日本の特徴は以下です。
・MMR(麻疹、おたふくかぜ、風疹)は受けずにMR(麻疹、風疹)を受ける。おたふくかぜの予防接種は任意。
・結核(BCG)は定期。
・日本脳炎は定期。
・A型肝炎は任意。
・髄膜炎菌は任意。
アメリカのワクチンおよびスケジュール一覧。
続いて、アメリカの予防接種のスケジュールの例を見てみます。(日本と同じ表を使用しています。)
アメリカは州ごとに予防接種のプログラムが決まっており、州によって微妙な違いはあるようですが、基本的には上表の予防接種を受けることができます。
多くの州で共通するアメリカ特徴は以下です。
・MMRの予防接種を受ける。おたふくかぜの予防接種もここに含まれる。
・日本脳炎の予防接種は受けない。
・結核の予防接種(BCG)は受けない。
・A型肝炎の予防接種を受ける。
・髄膜炎菌の予防接種を受ける。
日米の比較をまとめます。
日米の予防接種のワクチンと時期は、基本的には似ています。
しかし、一部異なる点があるので、しっかりと覚えておきましょう
MRとMMRの違い。
日本ではMRの予防接種を受けますが、アメリカではMMRを受けます。
アメリカの方がMが一つ多いですが、これはおたふくかぜの予防接種が含まれていることを意味しています。
日本ではおたふくかぜの予防接種は任意であり、全員が受けるわけではありません。
一方でアメリカはMMRの予防接種を受けるので、おたふくかぜの予防接種も受けたことになります。
アメリカでMMRを受けていれば、日本でおたふくかぜの予防接種を受ける必要はない、ということをしっかり覚えておきましょう。
アメリカでは日本脳炎の予防接種を受けません。
日本脳炎の予防接種は日本では必ず受けますが、アメリカでは日本脳炎の予防接種は受けません。
そのため、アメリカで子育てをしている人は、日本へ一時帰国した際に、日本脳炎の予防接種を受けるという人が多いです。
日本脳炎の予防接種は3歳に受けなければなりません。
3歳になってから1回摂取、初回摂取後6日~28日の間に2回目を摂取、4歳に3回目の摂取を受けます。
そして9歳になったら4回目の摂取をします。
3歳、4歳、9歳と摂取する必要があるので、摂取を希望する人は、日本帰国時に摂取できるよう事前に日本の病院と相談して予約をしましょう。
アメリカでは結核の予防接種(BCG)を受けません。
BCGとは、いわゆるハンコ注射です。
最近では、日本人はBCGを受けているから、アメリカ人と比べてCOVID-19の被害が少ないのでは、とよく言われるため今や有名ですが、アメリカではBCGを受けません。
これについても、日本脳炎の予防接種と同じく、日本帰国時に予防接種をうける人が多いです。
BCGは日本では5‐7ヶ月の間に受けることが一般的です。
ひと昔前までは4歳未満でBCGを受けていたようですが、乳幼児ほど結核に感染したときのリスクが大きいため、今では摂取時期が早まっています。
現在、定期の摂取は1歳未満です。(それ以降は無料ではなくなります。)
そもそも乳幼児の結核を防ぐために、少しでも早く摂取する方が良いです。
BCGを希望する場合は、1歳までに帰国するように計画しましょう。
アメリカではA型肝炎の予防接種を受けます。
アメリカではA型肝炎の予防接種を受けることができます。
日本では任意であり、受ける場合には有料になってくるので、この点はアメリカに住んでいる方がお得です。
1歳~2歳で2回摂取をします。
この時期にアメリカに住んでいる場合は、A型肝炎の予防接種を受けている子供がほとんどです。
しっかり確認して覚えておくようにしましょう。
アメリカでは髄膜炎菌の予防接種を受けます。
A型肝炎と同じく、アメリカでは髄膜炎菌の予防接種を受けることができます。
髄膜炎菌の予防接種は、12歳で1回と16歳で1回とされており、比較的成長してからの予防接種となります。
髄膜炎菌についても忘れないようにしましょう。
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まとめ
今回はアメリカで出産・子育てをする人向けに、日本とアメリカの予防接種の違いについてまとめました。
予防接種は医学用語になってくるので、アメリカの先生から英語で説明されても、理解が難しいです。
しかし、予防接種を受ける前に、何の予防接種を受けるのか必ず説明がされるので、しっかり聞いて理解するためにも事前に情報をインプットしておきましょう。
最近だと、大手の病院であれば、スマホアプリが用意されており、それぞれの患者の記録や予定が見れるようになっています。
予防接種についても、そのアプリで必ず記録や予定を見ることができるので、しっかり確認するようにしましょう。
何の予防接種を何回受けたか、何を受けていないかを把握しておくことはとても大切です。
途中でアメリカに移住する場合や、日本へ帰国する可能性がある場合は、予防接種の内容を特に入念に確認して把握する必要があります。
先生に任せきるのではなく、定期健診の度に予防接種の内容を確認するようにしましょう、
アメリカ生活10年以上。
西はカリフォルニア州、東はデラウェア州。
数々の州で生活をし、最終的にノースカロライナ州・サウスカロライナ州にたどり着きました。
カロライナは本当に居心地が良く、住むには最適の地域ですが、日本における知名度は低く、もっと日本人にカロライナの良さを理解してもらいたいと思い、本サイトを開設しました。
これまでのアメリカ生活で得た経験や知識を、少しでも多くの人に共有して、皆さんのアメリカにおける日々を豊かにできますようにと願いながら、日々情報を発信し続けます。