【帰国生入試にむけて】最初のステップは学校選び!ー 高校編

前回、中学編として、帰国後の日本での中学校選びについてご紹介させていただきました。

今回は高校編として、帰国生枠を考えている方の、高校選びについてご紹介したいと思います。

 

基本は中学選びと同じです。

高校選びにおいても、基本的な部分は中学選びと同じです。

詳細についてはこちらをご覧ください。

【帰国生入試にむけて】最初のステップは学校選び!ー 中学編

 

高校も、中学と同様に、国立や、公立、私立に分けられ、帰国後に居住する地域によって、受けられる学校はある程度絞られます。

そのうえで個々の学校の詳細(進学実績、入試の選考方法など)について調査することで、さらに学校を絞ることができます。

そして、何よりも大切なことは、本人が通いたいと思える学校かどうか、ということです。

上記については、中学編と何ら変わりはありません。

 

しかし、その中でも注意していただきたい、知っておいていただきたい点がいくつかありますのでご紹介します。

最悪の場合、受け入れ先がないということも

日本の教育制度では、中学は義務教育ですが、高校は義務教育ではありません。

中学編の説明では、居住地域が属する学区の公立中学であれば、入学も編入も必ずできるとお伝えしました。

中学は義務教育なので、通えないということが起こり得ません。

 

しかし、高校は違います。

全ての高校に落ちてしまった場合、高校に通うことができません。

これは一般入試を受ける日本に住む学生と同じですね。

 

大学入試であれば、全て不合格なら浪人とする人も多いですが、高校入試の浪人はほぼありません。

少なくても必ず1校は合格しなければならない、というプレッシャーがあるのが高校受験の大きな特徴の一つです。

 

公立高校・私立高校ともに何校でも受験可能

全て不合格となってしまったら、どこにも通うことができないというプレッシャーがある中、帰国生に有利とも言える点は、帰国生枠はスケジュールが許す限り何校でも受けられるという点です。

一般入試の場合、都道府県によっても異なりますが、「公立高校は2校まで受験可能」など受けられる校数に制限があります。

一般入試しか受けられない日本で生活する学生と比べて、たくさんの学校に受験可能といのは有利といえます。(もちろん本人の頑張り次第ですが)

 

しかし、だからといって出来るだけたくさんの高校を受けるべきというわけではありません。

入試の選考方法は高校によってもさまざまなので、それぞれの高校の入試対策をしなければならず、受験する校数が増えるほど1校あたりの対策準備が少なくなってしまいます。

さらに学校をある程度絞った方が、この学校に行きたい!という思いが強くなり、勉強に対するモチベーションも大きく変わってきます。

結局は、2〜3校を受験する人が多く、できる限り絞りたいところです。

 

もっといえば、受験料や入学金などの支払いのことも考えると、できる限り受験する校数は減らしたいものです。

 

選考方法が自分に合っているか

選考方法が自分に合っているかどうかを見極めることもとても大切です。

これは中学入試でも同様ですが、中でも高校入試レベルになると、中学入試よりも難易度が格段にあがるため、自分の得意・不得意をしっかり把握して、自分の得意な選考方法を知る必要があります。

 

帰国生枠での高校入試は、一般的に国数英の3科目が課されることが多いです。

しかし、学校によっては英語特化型といって英語だけテストを実施する学校もあれば、理科・社会も含めた5教科で課されることもあります。

 

例えば、駐在員のお子さんなどで、3−4年ほど海外に在住する場合、その子の言語は日本語がベースであり、日本での修学経験もあることから、日本レベルの国語や数学にも比較的ついていきやすいです。

そういった子の場合は、国数英の3科目試験が有利です。

 

一方、海外の滞在が長い子については、言語のベースが外国語になっていることが多く、国語や日本レベルの数学についていくことがとても難しいです。

そういった子の場合は、英語特化型の選考方法を設けている学校の方が断然有利です。

基準として、英検準一級以上を持っていれば、英語特化型で戦っていくことができるといえます。

海外に3−4年いたという駐在員のお子さんの場合、一般の子供にくらべて英語ができることに間違いありませんが、英語特化型の入試で戦うのは難しいです。

 

もちろん、個人差はありますので一概に言うことはできませんが、

親としては、子供に全ての科目をしっかりできるようになってもらいたいという願望もあると思いますが、合格を目標とするのであれば、お子さんにとって有利な選考方法を選ぶべきです。

受験対策の基本は、無駄なことをしない、無理をしない、ということです。

たとえ受験に落ちても、それまでの努力、プロセスが大切だ、と言うのも決して間違いではありませんが、やはり一番行きたい学校に行くことができるという結果が大切です。

お子さんにとって、どの選考方法が有利なのかをしっかり理解し、学校選びを行いましょう。



偏差値や進学実績だけでの学校選びはNG

高校入試となると、みなさん気にされるのが偏差値や大学への進学実績です。

偏差値の高い学校に行くことで、周りに押し上げられて成長できることは間違いありませんし、いまだに学歴重視の場面が多い社会において、どこの大学に行くかというのはとても大切です。

 

しかし、偏差値と進学実績だけみて、この学校を目指そうと決めてしまうのは絶対にやめましょう。

一番大切なことは、その子が通いたいと思えるか、その子に合っているかを見極めることです。

 

特に海外から日本に帰国する子供たちにとって、日本の学校生活が窮屈に感じることよくあります。

海外の自由な校風と打って変わって、日本の学校の校則に馴染めず、学校が嫌になってしまうケースもあります。そうなってしまっては勉強どころではありません。

そういった子には、比較的自由な校風の学校が向いていますし、逆にしっかり校則がある学校の方が、安心して通えるという子には、そういった学校を探すのがよいでしょう。

 

特に私立の学校は校則・校風も多種多様なので、この子にぴったりだ!という学校を見つけやすいです。

決して親が偏差値や進学実績だけで決めつけず、その子にとってどのような学校が合っているかを見極め、本人が通いたいと本気で思える学校を目標校にしましょう。

 

 

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