【アメリカ初心者向け】ソーシャルセキュリティナンバーの取得方法をわかりやすく説明します。
アメリカ生活を始めるにあたり、まず初めにしなければならないことが、ソーシャルセキュリティナンバーの取得です。
ソーシャルセキュリティナンバーは、SSNと略されて呼ばれることが多く、アメリカで生活する中であらゆる場面でこの番号が必要となってきます。
アメリカで生活をしたことがない日本人からしたら、SSNが何かすら分からないと思います。
今回は、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)とはどういったものか、取得する方法について、そして取得後の注意点等について、アメリカ生活初心者向けに分かりやすく解説したいと思います。
ソーシャルセキュリティナンバーを取得しようとしている人=アメリカ生活を始めたばかりの人だと思います。
不安ばかりだと思いますが、段取りを把握してと必要なものを用意すれば、SSNの取得は簡単にできるので安心してください。
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)とは。
まず初めにソーシャルセキュリティナンバー(SSN)とはどういったものか、何のための番号で、どういったときに必要になるかについて説明したいと思います。
ソーシャルセキュリティナンバー?社会保障番号?
日本人の感覚だと、いまいちピンとこないと思います。
しかし、内容を知れば誰でもすぐにに理解できますので、一からわかりやすく解説したいと思います。
個人を特定できる超重要情報です。
アメリカにはソーシャルセキュリティアドミニストレーション(SSA)という政府の独立機関が存在します。
このSSAは、一般の方が社会保障(雇用保険、低所得者用健康保険、障害者保険、年金など)を享受できるように設けられた機関です。
そしてSSAが個人を特定できるよう、アメリカ市民、永住権保持者、短期在住者(労働ビザ保持者など)など、アメリカで生活するすべての人に対して発行する9桁の番号が、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)です。
そのためめ、もともとは社会保障を享受するために利用されていたのですが、現在は、個人を特定できる番号ということで、社会保障以外のさまざまな場面で利用されています。
日本でもマイナンバー制度が導入され、ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)は日本でいうマイナンバーであると理解してもらってもよいですが、日本のマイナンバーよりもソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の方が圧倒的に重要度が高いです。
次に紹介しますが、使用する場面がマイナンバーよりも圧倒的に多いです。
また、ソーシャルセキュリティーナンバーは職業、年収、犯罪歴などとも紐づいており、大切な個人情報に直結してしまう番号のため、取り扱いにも細心の注意が必要です。
自分と家族以外には、絶対に流出させてはいけない番号であるということを、肝に銘じておきましょう。
使用する場面の例。
使用する場面は多岐におよびます。
今回はその中でも、アメリカ初心者向けの代表的な例を紹介します。
アメリカ生活を始めた際に必ず経験するイベントです。
運転免許証の取得および更新時
よっぽど大都会のど真ん中に住まない限り、アメリカ生活において自動車は欠かせません。
日本からアメリカに移住してくる際には、出国前に日本で国際免許を取得してきますが、国際免許があればアメリカで運転できるというわけではありません。
州によって制度はさまざまですが、入国してから一定の期間(3か月など)を過ぎると、国際免許を使って運転することができなくなってしまいます。
そのため、アメリカ生活で自動車の運転が必要な場合、必ず現地の運転免許証を取得しなければなりません。
現地の運転免許証の取得について詳細を知りたい方はこちらを確認ください。(ノースカロライナ、サウスカロライナにおける免許取得方法です。)
銀行口座開設時
銀行口座がないと、給料も振り込めなければ、アメリカのクレジットカードも使えません。
アメリカに移住してすぐにでも口座を開設しなければなりません。
しかし、口座開設にはソーシャルセキュリティナンバー(SSN)が必要です。
利子が発生する口座を開設するには、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)がないといけないというルールがあるそうです。
ごく稀に、銀行によっては、ソーシャルセキュリティーナンバーなしで口座を開設してくれることもあるそうですが、それは本当にごく稀のケースです。
アパート契約時
アパートを契約する際にソーシャルセキュリティナンバー (SSN)の提示を求められます。
ごく稀に、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)がなくても、アパートのリース契約を進めてくれるケースもありますが、その場合でも銀行口座が必要と言われてしまいます。
記載したように、銀行口座を開設するにはソーシャルセキュリティナンバー(SSN)が必要なので、結局はソーシャルセキュリティナンバー(SSN)がないとアパートの契約が完了できません。
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)を取得できない限り、いつまでもホテル生活を続けなければなりません。
アメリカに移住したらすぐに取得しましょう。
アメリカでの生活基盤を整えるためには、何をやるにしてもソーシャルセキュリティナンバー(SSN)が必要です。
それがなければ何も前に進みません。
移住したてのころは、やることだらけで大変だと思いますが、何よりも優先しなければならないのが、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の取得であることを覚えておきましょう。
ただし、入国してすぐに取得の手続きを進められるかというと、手続きを始めるまでに1週間ほど待たなくてはなりません。
後ほど説明しますが、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)を取得しに、ソーシャルセキュリティアドミニストレーション(SSA)のオフィスに行くときに必要な書類の一つに、I-94があります。
I-94とは、アメリカにおける出入国の記録が記載されている書類で、Webサイトからパスポート番号等の情報を入力することで簡単にプリントアウトできます。
しかし、I-94に情報が反映されるまでに、入国して一週間ほど時間が必要であり、入国の情報が反映されない限り、I-94を入手することができず、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)を取得することができません。
入国してから1週間は、ソーシャルセキュリティーナンバー取得に必要な書類(I-94以外)を準備したり、アパートの候補探しをしたり、時差ボケを回復させたりと、やれることをやりましょう。
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の取得方法。
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)はソーシャルセキュリティアドミニストレーション(SSA)のオフィスで取得申請をすることで、取得することができます。
必要書類を提出して、簡単な質問に答えれば誰でも簡単に取得することができます。
簡単に取得できるとはいっても、アメリカ初心者の方にとっては、見ず知らずのオフィスにいって、手続きをするというだけでも不安だと思います。
必要書類や、取得時の手続きの流れについて、事前にしっかり学んでおきましょう。
必要な書類について説明します。
いくつか必要書類があります。
中には色々と記入しなければならない書類もあるので、前もって確認して準備しておきましょう。
①SS-5
SS-5とはソーシャルセキュリティナンバーを取得する際の申請用紙のようなもので、以下のSSAのWebサイトから用紙を入手できます。
用紙はもちろん英語で書かれており、英語で記入しなければなりません。
SSAのオフィスにて用紙をもらうこともできますが、記入事項も多く少し面倒なので、前もってプリントアウトして記入しておきましょう。
郵送用のアドレスを記入する箇所があります。
この時点で、ホテル生活をしている人は、必ず自分の手元に郵送が届くような住所を探して記入しましょう。(職場がある人は職場の住所などを記入すると良いです。)
ホテルの住所を記入するのは危険なのでやめておきましょう。
②移民ステータスを確認できる書類
人によってもっていくべき書類は変わりますが、以下の書類が考えられます。
・グリーンカード(永住権)
・ビザ
・I-776 EAD(労働許可証)
・I-94
上記のうち、持っているものはすべて持参しましょう。
駐在員や留学生などのケースでは、ビザとI-94が必要です。
I-94は以下リンクから入手できます。
しかし、さきほど述べたように、I-94に情報が反映されるまで、入国してから1週間ほどかかるので気を付けてください。
③パスポート
言わずもがなパスポートも必要です。
④(EビザやLビザの配偶者の場合)在外公館から作成した英語の婚姻証明書
駐在員の奥さんなど、EビザやLビザを取得している旦那さんの奥さんは、婚姻証明書が必要です。
婚姻証明書は、自分で英訳して作成した書類でも受け入れてもらえるケースがあるようですが、領事館などの在外公館で作成してもらった婚姻証明書の方が間違いありません。
⑤(FビザやMビザの学生ビザの場合)I-20
FビザやMビザを取得した留学生の場合は、I-20の提出も必要です。
I-20とは留学生を受け入れる学校が、その人が就学することを承認したことを証明する書類で、その学校から発行される書類です。
留学生の場合は学校側から発行されるI-20を持参しなくてはなりません。
⑥(Jビザの場合)DS-2019
交流訪問者ビザであるJビザを取得している人は、DS-2019が必要です。
DS‐2019はJビザを取得する際に必要な書類であり、Jビザ取得者は必ず持っている書類です。
Jビザの人はDS-2019も必ず持参しましょう。
SSAのオフィスへ行って手続きを完了させましょう。
まずはじめに、ソーシャルセキュリティアドミニストレーション(SSA)のオフィスは、オープン前から長蛇の列ができます。
社会保障に関する業務を行っているオフィスです。
社会保障を受けなければ生活できない人がたくさんいるため、ソーシャルセキュリティアドミニストレーション(SSA)のオフィスは毎日混みあっています。
そのため、オフィスには朝一番で行きましょう。
オープン時間の30分前に行って並ぶくらいでないと、なかなか建物にすら入れず、入ってからも延々と待たされる可能性があります。
ソーシャルセキュリティアドミニストレーション(SSA)がどこにあるかわからないという人は、”social security administration near me”とグーグルで検索すれば近場のオフィスをすぐに調べられます。
あるいは以下リンクからサーチすることもできます。
オフィスに入室すると、番号札をとる機械が設置されています。
そこで情報を入力して、番号札をもらい、呼ばれるまでひたすら待ちます。
番号を呼ばれると、窓口に行き、そこで必要書類を提出して、いくつかの質問に答えます。
ビザを取得する際の質問に似ています。
アメリカに来た目的であったり、職場の住所であったり、質問事項は担当者によってさまざまですが、どれもシンプルな質問ばかりです。
最後に書類にサインをするように言われ、サインをすれば手続き完了です。
窓口にいる時間はほんの5分程度です。
ビザの面接と一緒で、ひとりで行かなけれならず、英語が苦手な人はとても不安だと思いますが、窓口の担当者はそういった人を毎日相手にし続けているので、聞き取れなければゆっくり丁寧に話してくれるので安心してください。(たまに感じの悪いハズレの担当者もいますが。。)
手続き完了後の注意点。
手続きが完了すれば、あとは待つだけです。
待つだけですが、最重要な書類なので、実際に手元に届くまでは油断できません。
ソーシャルセキュリティナンバーが本当に大切な番号であることをよく認識して、細心の注意を払って取り扱いましょう。
数週間でソーシャルセキュリティカードが届きます。
SSAで手続きを完了してから、数週間でソーシャルセキュリティカードが郵送されてきます。
平均で2週間程度です。
もし、3週間や1か月経っても郵送されてこない場合は、SSAに問い合わせてみましょう。
もし紛失していたら大変なことです。
いつまでたってもカードが届かない場合は、郵送のトラッキングをすぐに確認してもらい、どこのアドレスに郵送されたか、現在の郵送状況はどうなっているか確認しましょう。
絶対にソーシャルセキュリティカードを紛失してはいけません。
ソーシャルセキュリティカードはとても大切な書類です。
一生保有する書類です。
絶対に紛失してはいけません。
財布にいれて持ち歩くのは絶対にNGです。
必ず家の中の安全な場所で保険するようにしましょう。
もし、ソーシャルセキュリティカードを紛失してしまった場合は、SSAのWebサイトから再申請することは可能です。
SSAの規定で、年間最大3回、生涯通算10回までは再発行が可能だそうですが、それ以上は発行してもらうことができません。
そもそも、一度でも紛失してしまった時点でソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の流出の危険性があることを考えると、一度も失くしてはいけない書類です。
必ず安全かつアクセスしやすい場所で保管するようにしましょう。
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まとめ
アメリカでの生活をスタートするにあたり、何よりもはじめに完了させなければならないのがソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の取得です。
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)がなければ何も始まりません。
日本人からしたら、馴染みがありませんが、アメリカ生活において本当に大切な書類であり、一生保管し続けなければならないものです。
取得方法自体は、説明したようにそこまで難しいことではありません。
必要な書類をしっかり準備して、SSAのオフィスにいって簡単な質問に答えるだけです。
アメリカに来たばかりのアメリカ初心者の方ばかりで、不安もあるとは思いますが、上述した内容をしっかり読んで準備しておけば何も心配する必要はありません。
自信をもって臨みましょう。
何度も繰り返しますが、ソーシャルセキュリティナンバーは絶対に漏れてはいけない最重要個人情報です。
そのことをしっかりと理解して、細心の注意を払って取り扱いましょう。
アメリカ生活10年以上。
西はカリフォルニア州、東はデラウェア州。
数々の州で生活をし、最終的にノースカロライナ州・サウスカロライナ州にたどり着きました。
カロライナは本当に居心地が良く、住むには最適の地域ですが、日本における知名度は低く、もっと日本人にカロライナの良さを理解してもらいたいと思い、本サイトを開設しました。
これまでのアメリカ生活で得た経験や知識を、少しでも多くの人に共有して、皆さんのアメリカにおける日々を豊かにできますようにと願いながら、日々情報を発信し続けます。