【アメリカの住宅探し】アメリカ初心者向けにアパート決めのコツや注意点をお伝えします。
アメリカ生活を始めるときにしなければいけないこと、それは住宅探しです。
住宅を探すとき、いきなりマンションや一軒家を購入するという人はなかなかいないと思います。
多くの人がアパート(あるいはタウンハウス)などの貸家からスタートします。
ホテル生活は快適ではありますが、なかなか気持ちが休まりません。
2週間もすれば飽きてくるでしょう。
一日でも早く住居を決めて落ち着きたいところです。
しかし、数か月あるいは数年以上暮らすことになる住居なので、納得のいく住居を選ばなければいけません。
日本で住宅を探す場合は、スーモなどのアプリを使って調べる人が多いと思います。
アメリカも同じくです。
しかし、それだけでなく、日本と違って注意しなければならない点がいくつかあります。
今回は、アメリカ初心者の方のために、住宅探しにおけるコツや注意点をわかりやすく解説したいと思います。
目次
アメリカの貸家は贅沢三昧です。
アメリカに住んでいて思うことは、ところどころのモノの作りが雑であるということです。
トイレの扉の隙間はとても大きく、外の人と目が合うこともあります。
ガソリンスタンドの給油機は、日本の給油機に比べて張りぼてのようです。
手を抜くところは思いっきり手を抜くのがアメリカ人です。
しかしその一方で、力を入れるところにはとてつもなく注力するのがアメリカです。
アメリカは衣食住のうち、”住”にはとても力が入っています。
アメリカのアパートは、日本のアパートとは比べ物にならないほど質の高い賃貸です。
日本のアパートで、住人用のプールがついているアパートは全体のうちの何パーセントあるでしょうか。
おそらく数パーセントです。
しかし、アメリカのアパートはプールがついているのが当たり前です。
夏場になると、住人はビール片手にプールへ行き、プールサイドで陽を浴びながらビールを飲みます。
プールだけではありません。
トレーニングジムもついています。
しかも、ジムの器具も十分過ぎるほど整っています。
トレーニングが好きな人は、毎朝アパートのジムに行ってから出社することができます。
その他にもさまざまな共有設備が備えられているのがアメリカのアパートです。
日本の団地のようなアパートは、相当治安の悪い地区にでも行かない限り、存在すらしません。
一度アメリカのアパート暮らしを体験してしまうと、二度と日本のアパートには住みたくないと思うでしょう。
そのくらい贅沢三昧できるのが、アメリカのアパートの特徴です。
アパート探しに使えるアプリを紹介します。
アパートを探す場合、日本ではスーモなどのアプリを利用しますが、アメリカのアパート探しもアプリで始めましょう。
アプリはいくつも存在しますが、どのアプリも使い方はほとんど同じです。
住む地域や、家賃の上限下限、ベッドルームの数、その他条件を入力して検索し、ヒットした物件を調べます。
そして実際に見学したいと思うアパートを数軒ピックアップし、アパートのWebサイトから見学のアポイントメントをとり、実際に見学をして、入居を決定するというのが基本の流れです。
アメリカで人気のおすすめのアプリは以下です。
1. Zillow Rentals. (Apple, Android)
2. Trulia Rentals. (Apple, Android)
3. Apartments.com. (Apple, Android)
4. Realtor.com Rentals. (Apple, Android)
5. Zumper. (Apple, Android)
6. Apartments Finder. (Apple, Android)
7. HotPads. (Apple, Android)
8. Apartments by Apartment Guide. (Apple, Android)
9. Rent.com. (Apple, Android)
どのアプリを試してもらっても良いですが、おすすめは1番のZillow Rentalsと5番のZumperです。
扱っている物件数も多く、きっと気に入る物件が見つかると思います。
アパートの見学は無料ですが、何軒も回るのは時間的に大変です。
実際に見学するアパートはせいぜい3軒くらいで良いと思います。
アプリを調べて、候補となるアパートを3軒ほどピックアップしましょう。
次に、候補を決めるとき、そして最終的に入居を決めるときに、どういったことを注意すべきかについて説明したいと思います。
住居を決めるときの注意点 5選
アメリカにおけるアパート決めは、日本におけるアパート決めとは異なります。
日本にいるときは意識する必要がないことも、アメリカでは意識しなければならないことがたくさんあります。
実際に住み始めて後悔をしないよう、アパート候補を決めるとき、そして最終的に入居を決めるときに、以下の5つを注意しましょう。
①治安が最重要項目です。
最も大切なこと、それは治安です。
5つの注意点をあげますが、この1つ目の注意点が一番重要です。
一つの街のなかでも、治安の良い地域があれば、悪い地域も必ずあります。
治安の悪い地域では、近くで銃の発砲事件が起きたり、隣人が薬の売人であったり、そういったことが普通に起こりえます。
そういった地域は、比較的家賃も安くなる傾向にあるので、物件探しをしているとついつい目がいってしまいがちですが、その地域に住むことは絶対におすすめしません。
必ず、治安の良い地域を調べ、アパートを検索する際に、地域を絞って調べるようにしましょう。
駐在員であれば、ローカルの同僚に尋ねれば治安の良い地域を教えてくれるでしょう。
留学生であれば地元の学生やその両親に尋ねれば、何かしら情報をくれはずです。
ノースカロライナ限定の情報ですが、以前本サイトでも紹介したSex Offender Registryをチェックすることで、治安の良い地域、悪い地域の目星をつけることができます。
気になる方は下の記事をご覧ください。
危険な地域に住んでいては、身も心も休まりません。
少し背伸びをして高い家賃を払ってでも、必ず治安のよい地域に住みましょう。
②アパート or タウンハウス。どっちがいい?
アパートは、ひとつの建物にいくつも部屋があり、それぞれの部屋に住人がいます。
一方、タウンハウスは一軒家です。
同じ構造の一軒家がずらーっと並んだ集合住宅、それがタウンハウスです。
タウンハウスには、2階があったり地下があったりするので、小さな子供がいるような家族持ちは、タウンハウスの方が気楽に生活することができるでしょう。
部屋の数も多く、多少騒がしくしても隣人に迷惑をかけることはありません。
しかしタウンハウスはアパートに比べて家賃が高くなる傾向にあります。
アプリで検索する際に、条件のなかにタウンハウスという項目が必ずあります。
検索する前に、タウンハウスが良いか、アパートが良いかを決めておくと、候補を絞り込みやすくなるでしょう。
③アメニティについて相場を認識しておきましょう。
アプリで物件を調べると、とても綺麗に映った写真がたくさん掲載されています。
美しいプールサイドの写真、たくさんの器具が綺麗に並べられたジムの写真、豪華なラウンジにあるビリヤードの写真など、日本の感覚からは考えられないような物件写真の数々です。
しかし、プールやジム、ビリヤードなどの写真に惑わされてはいけません。
プールやジム、ビリヤードは初級のアメニティです。アパートにはあって当たり前と思っておきましょう。
アメニティのレベルでいえば、超初級のアメニティです。
中級、上級のアメニティを認識しておくことで、物件自体のレベルを考察することができます。
以下、おすすめのアメニティについて、いくつか紹介したいと思います。
まずチェックして欲しいのはコワーキングスペースがあるかどうかです。
勉強したいとき、仕事をしたいときなど、誰にでも一人で集中できる空間が欲しいときがあると思います。
そういったときのために、いつでも住人が利用できるコワーキングスペースが備わっているアパートがあります。
現在のようなパンデミックの状況下では、特に重宝するアメニティです。
コワーキングスペースが備わっているアパートは、比較的に上級のアパートに分類できます。
コワーキングスペースがある物件は、その他の設備やサービスも行き届いている傾向にあるので、物件検索時の条件の一つとしてぜひチェックしてみてください。
次にスポーツが好きな人は、スポーツの設備について確認してみましょう。
テニスコートや卓球台がついていたり、バスケコートがついていたり、最近ではバーチャルゴルフの設備がついているアパートもあったりします。
またサウナ好きにはたまりませんが、サウナがついている物件もあります。
これらのアメニティも、中級あるいは上級クラスです。
バーチャルゴルフやサウナは上級といえるでしょう。
バーチャルゴルフがあれば、24時間好きなときにゴルフを練習できます。
単身赴任のゴルフおじさんには絶対にバーチャルゴルフのある物件を探していただきたいです。
また、共有のコーヒーサーバーがあるかどうかも確認していただきたいです。
コーヒーサーバーがあると、毎朝仕事に行く前に、備え付けの紙コップにコーヒーを注ぎ、出社することができます。
毎朝自宅でコーヒーを炒れるのは面倒だし、毎日スタバに行くのもお金がかさみます。
アパートの1階に住人が使えるコーヒーサーバーがあれば、毎朝車に乗る前にコーヒーを取り、無料でコーヒーを飲みながら出社できます。
ただし、コーヒーサーバーの有無は、アパートのWebサイト等を確認しても記載されていないことが多いです。
実際に見学をして確かめるようにしましょう。
アパート間の競争が激化し、アメニティの種類は年々増えています。
後悔のない物件探しをするために、プールやジム、ビリヤードがあるだけでは決してハイグレードの物件ではない、ということを念頭に置いておく必要があります。
日本の感覚からしたら、プールがあるだけでも超高級なアパートですが、アメリカではそれが普通だと認識したうえで物件探しを進めましょう。
④通勤・通学時などの渋滞情報を把握しましょう。
通勤時間、通学時間ができる限り短くなるよう、職場や学校に近い物件を探したいという人が多いと思います。
車での所要時間はGoogle Mapで簡単に調べることができますが、必ず朝の通勤ラッシュ、夕方の帰宅ラッシュについて調べておくようにしましょう。
人が多く住む地域ほど、通勤ラッシュと帰宅ラッシュは激しいです。
平常時であれば10分、20分で到着する距離でも、渋滞を考慮すると1時間以上かかってしまうということもあります。
どの道路で渋滞が発生するか、どの区間で渋滞が発生するかは、毎日同じです。
毎日渋滞にはまりながら通勤、通学しなければならないのは、相当の苦痛です。
そんなことにならないよう、もし住居の候補が決まったら、自分が車に乗る時間帯での渋滞状況をGoogle Mapで確認するようにしましょう。
⑤家賃は毎年増加することを念頭に置きましょう。
アパートやタウンハウスの契約時には、契約期間を決めます。
どのアパートも、数か月のリース契約もできるし、1年のリース契約もできます。
契約期間が長いほど、毎月の家賃は低く設定される仕組みになっています。
契約期間が終了するときには、契約を更新するか、退去するかを選択するのですが、注意していただきたいのは、契約更新時は毎月の家賃がアップされるケースが多いということです。
日本でアパート契約を更新する場合、家賃の金額は引き継がれるケースがほとんどだと思います。
しかし、アメリカではアパートの契約更新時は、家賃が上がります。
もちろん、家賃キープをという有難いケースもありますが、基本的には上がると思っておきましょう。
そのため、アパートに入居するときに、予算ぎりぎりを攻めてしまうと、翌年の契約更新時には予算オーバーということもあります。
家賃のアップ額については、ケースバイケースなので、何とも言えませんが、毎月の家賃が数十ドルアップ、あるいは100ドルアップということはざらにあります。
家賃に予算があるのであれば、契約更新時のことも考慮して、アパート決めをするようにしましょう。
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まとめ
今回はアパート(あるいはタウンハウス)を探す方法と、探す際に気を付けるべき注意点について説明しました。
探す方法は、日本と同じようにアプリを使って簡単に調べることができます。
そして、アプリを使って調べる際に、日本では意識しないようなことを、アメリカでは注意して調べる必要があります。
より快適な日々を過ごせるよう、5つの注意点を説明しましたが、この5つの注意点を意識して住居を探せば、必ず納得のいく、後悔のない住居選びができると思います。
そして、二度と日本のアパートには住みたくないと思うほどの、贅沢な日々を送ることができるでしょう。
この記事を参考にして、自分にとってパーフェクトな物件を見つけていただき、アメリカライフをより豊かにしてもらえたら嬉しいです。
アメリカ生活10年以上。
西はカリフォルニア州、東はデラウェア州。
数々の州で生活をし、最終的にノースカロライナ州・サウスカロライナ州にたどり着きました。
カロライナは本当に居心地が良く、住むには最適の地域ですが、日本における知名度は低く、もっと日本人にカロライナの良さを理解してもらいたいと思い、本サイトを開設しました。
これまでのアメリカ生活で得た経験や知識を、少しでも多くの人に共有して、皆さんのアメリカにおける日々を豊かにできますようにと願いながら、日々情報を発信し続けます。