【JR乗り放題 ※利用資格に条件あり】ジャパンレールパスについて説明します
海外在住者にとって、とても楽しみなイベント、それは日本への一時帰国です。
年に何回も帰れるものではありません。
年に1回か2回か、中には年に一度も帰れない人もいるでしょう。
そのため、日本に帰ったときにはやりたいことが盛りだくさん。
実家にも行きたい、友達のところにも行きたい、美味しいものを食べに行きたい。
新幹線など移動費だけでも相当な金額になります。
そんな時に、覚えておいてもらいたい海外在住者の特権、それがJR乗り放題の『ジャパン・レール・パス』です。
今回は、そのジャパン・レール・パスについて紹介したいと思います。
はじめにお伝えしておきますが、これは条件付きの特権です。
駐在員など、短期(数年程度)の海外在住者にとっては、残念な結果をお伝えします。
目次
ジャパン・レール・パスについて
まずは、ジャパン・レール・パスがどういったものかを紹介したいと思います。
そして、チケット購入にあたり、料金体系や購入手段についても説明します。
日本全国どこにでも。
ジャパン・レール・パスは、一定期間の間、JRの新幹線(のぞみ、みずほを除く)、電車、そしてバスを、いつでもどこでも何回でも乗り放題という夢のようなカードです。
桃鉄のリニアカード並みの威力です。
のぞみに乗れないというのは残念ですが、ひかりで我慢しておきましょう。
北は北海道、南は鹿児島までです。
このチケット一枚で、日本を縦断することができます。
東京-大阪の間で、京都で途中ぶらり下車の旅も可能です。
後ほど説明しますが、このカードを利用することができるのは、ある一定の条件を満たす人のみです。
海外居住者全員がもらえるというわけではありません。
もしあなたが条件に満たさない場合でも、あなたの周りには条件を満たす人がたくさんいます。
周りに紹介してあげるためにも、ぜひ内容について把握しておきましょう。
料金体系について。
利用期間については、購入時に選ぶことができ、7日間、14日間、21日間とあります。
◆海外のJR指定販売店・代理店でチケットを購入する場合
普通車 | グリーン車 | |||
大人 | 子供 | 大人 | 子供 | |
7日間分 | 29,650円 | 14,820円 | 39,600円 | 19,800円 |
14日間分 | 47,250円 | 23,620円 | 64,120円 | 32,060円 |
21日間分 | 60,450円 | 30,220円 | 83,390円 | 41,690円 |
普通車7日間分を大人が購入した場合、29,650円です。
通常、新幹線で東京ー大阪を往復するだけで、3万円弱するので、東京ー大阪の往復で既に元が取れてしまいます。
ただし、ジャパンレールパスは、海外でも、日本でも購入できるのですが、上記の料金は、海外のJR指定販売店でチケットを購入した場合の料金です。
日本の窓口で購入する場合は、上記の金額より約13%高額になってしまうということを覚えておきましょう。
海外の販売店で購入した方が圧倒的にお得です。
肝心の購入資格について説明します。
次に、購入資格について説明します。
ひと昔前までは、海外在住者は全員が利用資格がありました。
海外の在住歴等は関係なく、全員が利用できたのです。
しかし、残念ながら2017年の3月に利用資格に条件が付き、多くの人が利用資格外となってしまいました。
現在(2020年)もなお、利用資格の条件はそのまま残っています。
在住歴10年未満の方、すみません。
このジャパンレールパスは、日本への外国人観光者を優遇することを目的にしています。
つまり、駐在や留学などで海外に在住している人が、日本に帰国したときに、このチケットを利用できてしまうのは、もともとのコンセプトとずれてしまっていました。
そこで利用資格が以下のように変更となりました。
■利用資格1 外国から「短期滞在」の入国資格により観光目的で日本を訪れる外国人旅行者
まさに、もともとのコンセプトに準拠した利用資格です。
外国人旅行者=外国籍をもった人です。
日本国籍を取得している人は、この利用資格1には含まれません。
海外在住者であれば、多かれ少なかれ現地の友人がいると思いますが、そういった方々は全員この利用資格1の対象となります。
国際結婚をされた方の場合、結婚相手の方やそのご家族はもちろん対象内です。
日本へ遊びに行きたいという外国籍の方がいれば、ぜひジャパンレールパスについて教えてあげましょう。
Webサイトは、外国人の方でも見れるように、さまざまな言語に対応しています。
■利用資格2 海外在住の日本人で「在留期間が連続して10年以上であることを確認できる書類で、在外公館で取得したもの等」を有する方
海外在住10年以上という厳しい条件がつきました。
2017年まではこの条件がなかったのです。
この条件追加により、多くの海外在住者が対象外となってしまいました。
10年以上在住しているという人は、日本へ帰国時にジャパンレールパスを利用できます。
ただし、利用資格に書かれているとおり、在外公館によって発行された書類で、在留期間が10年以上であることを証明できるものが必要です。
10年以上前の在留届のコピーであったり、10年以上前からの年月が記載された在留証明が必要です。
またアメリカ、カナダ、ブラジルに限り、10年以上の在住を証明できる永住カード(アメリカであればグリーンカード)があれば、それでも可とされています。
例え10年以上海外に在住していても、それを証明する正式な書類がないと、ジャパンレールパスを購入することはできません。
今後海外に住み続ける予定の人は、これらの書類をあらかじめ保管しておくようにしましょう。
なお、利用資格2に該当する方は、JR指定の海外販売店でしかジャパンレールパスを購入することはできません。
日本の窓口では購入できないということを覚えておきましょう。
日本入国時に必ず短期滞在のスタンプをもらいましょう。
利用資格1の人に注意点です。
日本入国時に、入国審査官から必ず短期滞在のスタンプまたはシールを必ずもらいましょう。
海外の販売店でチケットを購入したとしても、短期滞在のスタンプがなければ、利用することができません。
入国審査官の質問に対して、観光目的で来訪ということを伝えれば、短期滞在のスタンプまたはシールをもらうことができます。
必ず観光目的であることを伝えましょう。
最近の空港は、自動化ゲートが用意されており、無人の場合はスタンプを貰えずに入国となってしまいます。
自動化ゲートを利用するのであれば、必ず有人のゲートを利用しましょう。
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まとめ
ジャパンレールパスは、日本全国使用できるJRの乗り放題チケットです。
新幹線、鉄道、バス、一部地域ではフェリーも利用できます。
このチケットを一枚購入するだけで、日本列島縦断の旅が可能です。
もともとは、海外在住者は全員が利用資格をもっており、大変有難いサービスだったのですが、残念ながら2017年に大幅な利用資格変更がなされ、多くの日本人海外在住者は対象外となってしまいました。
この記事を読んでいる海外在住者の方も、ほとんどは在住歴10年未満だと思います。
非常に残念です。
しかし、それでも10年以上連続して海外に在住する日本人は、現在も利用資格が与えられています。
また、外国籍を持つ方は当然利用可能です。
外国籍を持つ方が、このジャパンレールパスを知っているということは稀です。
ほとんどの方は、このチケットの存在すら知らずに来日してしまうでしょう。
ジャパンレールパスの存在だけでも頭の片隅に置いておき、現地人の友達などが日本旅行するときなどには、ぜひ情報として共有してあげましょう。
アメリカ生活10年以上。
西はカリフォルニア州、東はデラウェア州。
数々の州で生活をし、最終的にノースカロライナ州・サウスカロライナ州にたどり着きました。
カロライナは本当に居心地が良く、住むには最適の地域ですが、日本における知名度は低く、もっと日本人にカロライナの良さを理解してもらいたいと思い、本サイトを開設しました。
これまでのアメリカ生活で得た経験や知識を、少しでも多くの人に共有して、皆さんのアメリカにおける日々を豊かにできますようにと願いながら、日々情報を発信し続けます。