【アメリカといえばアメフト】NFLについて学ぼう【カロライナといえばパンサーズ】
アメリカに来たなら、アメリカならではの娯楽を楽しみたい。
スポーツ観戦もその一つ。
日本ではなかなか楽しむことができない、アメリカが本場のスポーツがたくさんあります。
以前、NBA(バスケットボール)のシャーロット・ホーネッツを紹介したときに、4大スポーツについて説明しました。
【一度は見ないと】NBA Charlotte Hornets【八村戦を見に行こう】
その4大スポーツのなかでも、もっとも人気のスポーツといえるのが、アメリカンフットボールです。
アメフトに触れずしてアメリカのスポーツは語れません。
そしてパンサーズを触れずして、カロライナは語れません。
今回はNFLのシーズンについての説明と、カロライナのNFLチームである、カロライナ・パンサーズについて軽く紹介したいと思います。
NFLのチーム構成について。
NFLはNational Football Leagueの略で、アメリカにおけるアメリカンフットボールのプロリーグです。
まずはNFLの構成について説明します。
合計で32チームが存在しています。
その32チームが、まず2つのカンファレンスに分けられています。
1つがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)、もう1つがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)です。
さらに、各カンファレンスが東西南北の4地区に分けられます。
例えばAFC南地区、NFC東地区、といった感じです。
2カンファレンス、4地区なので、合計で8つの地区に分類されます。
全部で32チームなので、各地区にそれぞれ4チームが存在することになります。
パンサーズはNFC南地区に分類されており、同じNFC南地区にはアトランタ・ファルコンズ、ニューオーリンズ・セインツ、タンパベイ・バッカニアーズがいます。
もちろん全試合勝つに超したことはありませんが、特にこの同地区の3チームが、勝ち進むために絶対に負けてはいけないライバルチームです。
スーパーボウルへの道のりは長い。
最終的なゴールは何かというと、もちろんスーパーボウルの制覇です。
毎年シーズンを勝ち進んで最終残った2チームが、その年の覇者を決定するゲームがスーパーボウルです。
1試合限りの一発勝負です。
スーパーボールまでの流れは以下です。
- 8月 プレシーズン
- 9月ー12月 レギュラーシーズン
- 1月 プレーオフ
- 2月 スーパーボウル
まずはそれぞれについて説明します。
プレシーズン
プレシーズンは日本のプロ野球でいうオープン戦。
レギュラーシーズンが始まる前に各チーム4試合戦います。
公式戦ではなく、ここでの勝ち負けはレギュラーシーズン以降には関係ではないため、主力選手を温存するケースもあります。
2021年以降は3試合に削減されることが決まっているそうです。
レギュラーシーズン
9月の第1週に始まるレギュラーシーズン。いよいよ開幕です。
12月の第4週までの4か月間で、各チーム合計16試合を行います。
これも2021年以降は17試合に変更が決まっていますが、16試合の場合の内訳は以下です。
・同カンファレンス同地区の3チームと2試合ずつ戦う(合計6試合)
・同カンファレンスの別地区の4チームと戦う。どの地区の4チームと戦うかはシーズンごとにローテーションで変わる。(合計4試合)
・同カンファレンス内で対戦のない2地区における、前シーズンで地区内順位が同じチームと戦う。(合計2試合)
・別カンファレンスの1地区の4チームと戦う。どの地区の4チームと戦うかはシーズンごとにローテーションで変わる。(合計4試合)
上記のようにレギュラーシーズンの対戦相手は決定される。
そしてレギュラーシーズンを終えて、8地区(2カンファレンス × 4地区)における地区優勝チーム8つと、ワイルドカードとして各カンファレンスで地区優勝できなかった上位3チームずつ(合計6チーム)が、1月のプレーオフに進出します。
ワイルドカードによりプレーオフに進出できる可能性もありますが、やはりまずは地区優勝を狙うことが重要です。
つまり、パンサーズの場合は同じNFC南地区である、ファルコンズ、セインツ、バッカニアーズより良い成績でレギュラーシーズンを終えなくてはならないということです。
特にこれらのチームとの直接対決は重要です。
同地区のチームとは2試合ずつ合計6試合行います。
この同地区チームとの試合は絶対に勝たなくてはなりません。
プレーオフ
プレーオフとスーパーボウルを合わせてポストシーズンとも呼びます。
ポストシーズンは、レギュラーシーズンで各地区で1位だった8チームと、ワイルドカードで選ばれた6チームで、トーナメントを行います。
そしてトーナメントの決勝戦がスーパーボウルです。
ポストシーズンのトーナメント表はレギュラーシーズンの成績で決まります。
まずAFCとNFCでトーナメントの山が分けられます。
AFCの山もNFCの山も、組み合わせの決め方は同じです。
まず、レギュラーシーズンの結果により、シード1からシード7に分けられます。
シードの分け方は、地区優勝した4チームが、その成績順にまず’シード1からシード4に分けられます。
そして、ワイルドカードで選ばれた3チームが、その成績順でシード5からシード7に分けられます。
この割り当てられたシードをもとに、上記のトーナメント表のようにプレイオフ1回戦の組み合わせが決まります。
シード1のチームは1回戦は戦う必要はなく、2回戦からの登場です。
そして2回戦の組み合わせは、1回戦を勝った3チームのうち、もっともシード番号が低いチームがシード1と戦い、残った2チーム同士が戦います。
そして3回戦が、AFCチャンピオンシップ、NFCチャンピオンシップです。
その年のAFC・NFCそれぞれの覇者がここで決まります。
以上がプレーオフです。
全て1回切りの一発勝負であり、高校野球の甲子園のように、全試合全力で戦うため、見ごたえたっぷりで本当に面白いです。
スーパーボウル
AFCチャンピオンとNFCチャンピオンが戦い、その年の覇者を決めるスーパーボウル。
全米の視聴率が40%を超えるほど、皆が注目する年に1回の大イベントです。
ハーフタイムショーやテレビCMなど、試合以外の見どころもたくさんです。
もし地元のチームがスーパーボウルに出場するとしたら、街中が大騒ぎです。
地元チームが出ていなくとも、アメリカ中が注目する大イベントです。
アメリカにいるのでしたら、年に一度のこの大イベントは必ずチェックするようにしましょう。
パンサーズの成績は・・・かなり微妙。最近は特に良くない。
1993年に設立したカロライナ・パンサーズ。
決して弱小チームというわけではないが、華々しい成績を残しているわけでもなく、微妙な感じ。
特にここ2年は全然ダメです。
しかし、過去に2度スーパーボウルに出場しています。
2003年は、ワイルドカードでプレイオフに進出し、そこから勝ち進みスーパーボウルへ。
対戦相手は強豪ニューイングランド・ペイトリオッツ。
この2003年のスーパーボウルは、スーパーボウル史上名勝負の1つとして有名になるほどの試合でした。
最後の第4Qではお互いが何度も逆転し、残り1分の時点で同点の状態でした。
最後の最後でペイトリオッツに40ヤードのキックを決められ、パンサーズ史上初のスーパーボウル制覇は叶いませんでした。
そして2015年にもスーパーボウルに出場しました。
この年のパンサーズは圧倒的に強かったです。
レギュラーシーズンは開幕後14連勝。
NFC第1シードを獲得してプレイオフへ。
プレイオフでも順調に勝ち進み、NFCチャンピオンとなりスーパーボウルへ。
しかし、スーパーボウルではシーズン中のようなプレイをできず、惨敗。
この年もスーパーボウルを制することができませんでした。
つまりパンサーズは、いまだスーパーボウルを制覇したことがありません。
毎年毎年、今年こそはと応援しますが、プレイオフに出場できてもすぐに敗退、最近はプレイオフにすら出場できない年が続いています。
しかし、カロライナの住人は皆パンサーズを応援しています。
パンサーズの試合がある日は、州中が応援します。
2020年はコロナの影響でプレシーズンが中止になりましたが、9月10日よりレギュラーシーズンが開幕します。
パンサーズは選手もコーチも大きく変わり、2020年は再出発の年。
不安もあるが期待もあります。
カロライナに住むのであれば、みんなで一緒にパンサーズを応援しましょう。
そして本場のアメフトを楽しみましょう。
アメリカでの生活がまた一つ充実すること間違いありません。
NFLには32チームが存在します。
プレシーズンから始まり、レギュラーシーズンで公式戦が開幕。
そして良い成績を残した14チームがプレイオフへ。
そしてプレイオフのトーナメントを勝ち進んだAFC王者とNFC王者が戦うのが、スーパーボウル。
カロライナのNFLチームであるパンサーズ。
過去に2度スーパーボウルに出場するも、いまだに制覇したことはありません。
みんなで一丸となってパンサーズを応援して、アメフトを楽しみましょう。
アメリカ生活10年以上。
西はカリフォルニア州、東はデラウェア州。
数々の州で生活をし、最終的にノースカロライナ州・サウスカロライナ州にたどり着きました。
カロライナは本当に居心地が良く、住むには最適の地域ですが、日本における知名度は低く、もっと日本人にカロライナの良さを理解してもらいたいと思い、本サイトを開設しました。
これまでのアメリカ生活で得た経験や知識を、少しでも多くの人に共有して、皆さんのアメリカにおける日々を豊かにできますようにと願いながら、日々情報を発信し続けます。