【アメリカで起業】起業におすすめの州ランキング2020
アメリカで起業を考えている方へ。
今回は起業するにあたってどの州がおすすめかを紹介します。
州によって、成長率は大きく異なり、制度も全く異なります。
どこで起業をするかによって、その後のビジネスにも大きく関わってきますので、事前によく確認しましょう。
目次
おすすめトップ10紹介
まずはトップ10を紹介します。
全部で50州ある中のトップ10です。上位20%です。
もちろん、このトップ10に入っていない州では起業してはいけないというわけではありません。
あくまで起業にあたり気に留めておくべき一要素にすぎないことを念頭において見ていきましょう。
21項目の要素をもとにランキングされています。
このランキングは、アメリカのSeek Capitalという会社が発表した調査に基づいています。
Seek Capitalは、スタートアップの会社を支援することを目的に設立された会社です。
スタートアップ企業に対して、投資を行ったり、その他スタートアップに必要なさまざまなサービスを提供しています。
そして、この起業におすすめの州ランキングを作成するにあたり、全部で21の要素を設定しました。
その中でも特に重要な要素が以下4つです。
・過去5年間の労働人口の成長率
・人口に対する新規起業家の割合
・起業1年目の間で構築したビジネスの数
・ベンチャーキャピタルによる、スタートアップ企業1社あたり投資金額
それでは、トップ10の州と、それぞれの4項目の評価を記載します。
それではトップ10を発表します。
1位:ユタ州
労働人口成長率: 9.0%
新規起業家率 : 0.29%
1年目事業数 : 5.67
投資金額 : $11,537,129
1位はユタ州。
最も大きな理由は、労働人口の成長率が9%という点です。
現在ユタ州は、州として急速な成長を遂げています。
そして投資金額も1社あたり$11ミリオンと、ベンチャーキャピタルの投資も活発です。
2位:フロリダ州
労働人口成長率: 6.9%
新規起業家率 : 0.46%
1年目事業数 : 6.41
投資金額 : $8,184,906
フロリダは新規起業家率が0.46%ととても高く、また税制面でも他州より有利ということから2位にランクインしました。
フロリダはスタートアップ企業のうち18%が、出資金が$5,000以下だそうです。
低予算で起業をスタートできているというのがフロリダの特徴でもあります。
3位:テキサス州
労働人口成長率: 7.7%
新規起業家率 : 0.43%
1年目事業数 : 5.74
投資金額 : $6,750,477
日系企業も多く進出しているテキサス州。
トヨタも米国本社を、ケンタッキーからテキサスに移しました。
労働人口成長率7.7%は、ユタ州に次いで2番目の成長率です。
もともと人口の多いテキサス州が、労働人口がさらに7.7%も増加しているということは、過去5年で130万人以上、労働者が増えたことを意味します。
州としてのGDP成長率も全米で第2位であり、今後ますます発展することが予想されます。
4位:コロラド州
労働人口成長率: 7.2%
新規起業家率 : 0.35%
1年目事業数 : 6.45
投資金額 : $6,340,736
コロラド州も、労働人口成長率が7.2%ととても高いです。
また1年目での事業数も6.45と高いです。
コロラドは、スタートアップ企業の実に81.12%が、1年目を乗り切り、2年目の営業を継続させることができています。
5位:カリフォルニア州
労働人口成長率: 1.9%
新規起業家率 : 0.45%
1年目事業数 : 6.47
投資金額 : $26,942,360
労働人口の成長率こそ低いですが、起業家の割合、1年目の事業数ともにトップクラスのカリフォルニア。
なんといっても、圧倒的な投資金額が魅力です。
他のトップ10企業と比較しても、ずば抜けて投資金額が多いのがカリフォルニアです。
6位:ノースカロライナ州(おめでとう)
労働人口成長率: 4.0%
新規起業家率 : 0.27%
1年目事業数 : 4.61
投資金額 : $15,147,746
ノースカロライナは新規起業家率こそ0.27%と低いですが、その他の要素は安定して上位にランクインしています。
そして投資金額がとても多いのが特徴です。
トップ10企業の中で、カリフォルニアは別格の金額ですが、それを除けばノースカロライナが最も投資金額が多い州です。
7位:アイダホ州
労働人口成長率: 7.2%
新規起業家率 : 0.38%
1年目事業数 : 6.10
投資金額 : $1,814,400
労働人口成長率が7.2%と高いことから7位にランクインしたアイダホ州。
調査結果によると、アイダホ州は他州と比較して、人件費が低いです。
また起業時の出資金も$5,000以下のケースが17%とのことで、比較的低コストで起業、経営できるのがアイダホ州の魅力です。
8位:オクラホマ州
労働人口成長率: 0.7%
新規起業家率 : 0.39%
1年目事業数 : 5.51
投資金額 : $4,390,833
新規起業家率が0.39と高いオクラホマ州。
労働人口成長率は低く、投資金額もそこまで多くはありません。
しかし、スタートアップ企業の81.51%が、1年目を乗り切って2年目に突入できていることが報告されています。
9位:ジョージア州
労働人口成長率: 4.0%
新規起業家率 : 0.42%
1年目事業数 : 5.88
投資金額 : $10,244,018
トップ10企業のなかで、カリフォルニア州、ノースカロライナ州についで投資金額が多いのがジョージア州です。
アメリカ南東部最大の都市アトランタがあり、多くの企業が集中しています。
新規起業家率が0.42%と高く、起業が活発に行われています。
10位:ワイオミング州
労働人口成長率: ー4.6%
新規起業家率 : 0.45%
1年目事業数 : 4.79
投資金額 : $2,424,000
新規起業家率が多いことからランクインされたワイオミング州。
フロリダの0.46%に次いで2番目に高い数値です。
ただし、労働人口成長率はマイナスである点が不安要素です。
トップ10以外の州について
英語のWebサイトになってしまいますが、各州ごとの詳細な情報を確認したい場合は、Seek CapitalのWebサイトをご覧ください。
ワースト10の州もランキングされています。
順位が低くなるほど、厳しいコメントが書かれています。
しかし、ランキングが低いからといって、その州で起業すべきではない、というわけではありません。
起業をするにあたって、無理やりユタ州やフロリダ州などに引っ越す必要はありません。
起業してうまくいくかどうかは、経営者の手腕次第です。
州の違いによる差など、経営者の力量によって生じる差に比べれば、微々たるものであるということを忘れずにいましょう。
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まとめ
起業におすすめの州トップ10を紹介しました。
ノースカロライナが6位にランクインされていました。実に嬉しいことです。
他州に比べて投資金額が高いことがノースカロライナの特徴です。
どこの州が起業に向いているか、を考えるときに、どうしても法人税のことばかり見てしまいがちですが、税以外に注目すべき要素がたくさんあるということを忘れずにいましょう。
もちろん起業にあたって州の税制について調べておく必要がありますが、事業の収益を伸ばすことができる方法を考える方が、経営において重要です。
このランキングをもとに、それぞれの州のメリット・デメリットを把握しましょう。
どこの州が良いか、ではなくて、この州で起業するのであればこのメリットを生かそう、このデメリットを気をつけよう、という思考でいることが、スタートアップをより加速させるのではないかと思います。
アメリカ生活10年以上。
西はカリフォルニア州、東はデラウェア州。
数々の州で生活をし、最終的にノースカロライナ州・サウスカロライナ州にたどり着きました。
カロライナは本当に居心地が良く、住むには最適の地域ですが、日本における知名度は低く、もっと日本人にカロライナの良さを理解してもらいたいと思い、本サイトを開設しました。
これまでのアメリカ生活で得た経験や知識を、少しでも多くの人に共有して、皆さんのアメリカにおける日々を豊かにできますようにと願いながら、日々情報を発信し続けます。